広陵高校野球部が2025年夏の高校野球・甲子園大会を期間中に辞退することになりました。
原因は今年1月に起きた部内での暴行事件です。
自宅謹慎などの処分が下された後、大会等を辞退することなく、夏の高校野球で甲子園に出場し一気に世間から注目を浴びることに。
そこで今回の広陵高校のように、過去に甲子園大会を辞退した高校はどのぐらいあったのか、調べてみました。
意外な事実がわかったのでご紹介します。
この記事でわかること
- 甲子園大会を過去に出場辞退した高校
- 辞退校のその後の対応と影響から学べる教訓
甲子園大会を過去に出場辞退した高校は?

高校球児にとって憧れの甲子園。
都道府県大会を勝ち抜いて甲子園球場でプレーできるのはごく限られた高校球児のみ。
そんな晴れの舞台を前に辞退することになった高校は過去にどれぐらいあるのでしょうか。
ここでは、春と夏それぞれの大会別にまとめました。
春の大会(1校)
春の大会を前に辞退したのは1校でした。
2022年(春)
広島商業(広島)
部内での新型コロナ感染拡大により、初戦突破後に辞退。
夏の大会(7校)
夏の大会は4校です。
1939年(夏)
帝京商業(現 帝京大高、東京)
日大三中(現 日大三、東京)
選手の出場資格に関する問題で辞退し、代替出場が決まった日大三中も同様の理由で辞退した。
2005年(夏)
明徳義塾(高知)
部員の暴力や不祥事が発覚し、開幕前に辞退した。代わりに高知高校が出場。
2021年(夏)
宮崎商業高校、大崎商業高校、東北学院高校(宮城)など
コロナ禍で感染拡大が原因で開幕後に辞退した例もあります。
2025年(夏)
広陵高校(広島)
大会期間中に部員の暴力事案が発覚し、甲子園大会史上初めて大会中に出場辞退を発表しました。
夏の大会での辞退例が目立ちます。
春の大会では主にコロナ関連での辞退が多く、今回の広陵高校のような大会期間中の出場辞退は非常に稀ですね。

甲子園出場辞退校のその後の対応と影響から学べる教訓

甲子園大会での出場辞退校のその後の対応や影響から伝えられる教訓は、主に以下のようなことではないでしょうか。
考えられる4つの点を見ていきましょう。
誠実で迅速な対応の重要性
広陵高校の場合でいうと、部内の暴力問題の発覚により大会期間中、史上初の辞退となりました。
その後校長や学校が保護者・関係者に対して経緯説明と謝罪を行っています。
これから問題の収束と再発防止に努めていかなければなりません。
誠実な対応を取ることが信頼回復につながると思います。

SNSや外部の影響への適切な対処
SNS上の誹謗中傷や無関係の生徒への攻撃があるかもしれません。
学校経営や生徒の安全に深刻な影響を及ぼす事例もあがっています。
学校側は安全確保を最優先にし、適切に対応する必要があります。
問題の根本原因への検証と再発防止
辞退や問題が起きた際には単に表面的な謝罪だけでなく、問題の背景を詳細に検証していく必要があります。
指導体制や部活動の環境を見直して改善策を講じることが最優先。
もちろん再発防止のための取り組みが重要事項です。
関係者の気持ちに寄り添った対応
暴力事件等であれば、被害者のケアに重点が置かれます。
そして加害者となった生徒との向き合い方。
丁寧な対話や説明を通じて理解と納得を得る努力が不可欠です。
まとめ
今回は、広陵高校野球部による暴力事件による甲子園大会辞退にともない、過去に辞退した高校を調べてみました。
その結果わかったことは、春の大会では1校、夏の大会では今回の広陵高校を含む7校でした。
春の大会を辞退
▪2022年:広島商業(部内での新型コロナ感染拡大)
夏の大会を辞退
▪1939年:帝京商業(選手の出場資格に関する問題で辞退)日大三中も同様。
▪2005年:明徳義塾(部員の暴力や不祥事)
▪2021年:宮崎商業高校、大崎商業高校、東北学院高校(コロナ禍で感染拡大)
▪2025年:広陵高校(大会期間中に部員の暴力事案が発覚)
コロナ禍の時はどうしようもない状態、誰も悪くない、責めることができない状況での辞退。
しかし不祥事や事件などは関係ない生徒にとっては、悔しい気持ちが大きいと思います。
甲子園に憧れた全国の球児の思いを背負っていることを忘れないでほしいと切に願います。
今回は、「甲子園を過去に出場辞退した高校は?期間中の辞退は広陵高校だけ!」を読んでいただき、ありがとうございました。
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